2004年07月15日

清水【2004年7月号】

 第2グループホーム裏の畑では、今年も様々な野菜が作られ、収穫の日々を迎えています。
 この畑は山を削平した所にあり、土は赤土で、さらには粘土のような土という悪条件の中にありますが、そこへ植え付けられた野菜達は日々着実に成長しています。1年目と比べると、確かに畑の土自体が良くなってきたり、1年目よりも2年目という経験の違いなどもあるのかもしれませんが、それとは別に畑に対する利用者、スタッフの表情も少し変わってきたように思います。
 入居者のある人は、この畑が居室の窓から見えることで、常に意識していてくれるのか「たくさんよく立派にやってらなぁ」と感嘆の表情を見せてくれる時もあれば、「あれでは畝が近すぎるんだ!」と畑作りについて容赦なく叱ってくれる時もあります。どうしてなのか不思議ですが、個人的にこの環境が心地よく思える時があります。
 今の私にとって、農業というものはまだ少し縁遠いもののように感じます。現実としては、実家は兼業農家で、今もまだ祖父母と父母が中心になって農業をしています。頭に農業というものはありながらも、正直なところ私の関わる度合いはそれほどではありません。そんな環境では指導され、そして時には叱られという状況はあまり生まれてきません。また、そういう状況を作ろうとはなかなか思いません。しかし、グループホームでは親子などそういう確固たる関係はないにしても、いろいろな感情をぶつけられ、ぶつけることができるような気がします。この関係は、言葉ではどう表現して良いのかわかりませんが、ものすごく貴重で、大切にしなければならない関係のような気がします。そんな中で見えてくる自分、そして確かな経験として身に付くものをこれからの自分の糧にしながら、ここでこれからも暮らしていきたいと改めて思いました。
posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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