2004年02月15日

今月の短歌・俳句【2004年2月号】

転ぶよと 腕を取ったが 我転び  渡辺

 じいちゃん達は元気だ。心臓に悪いから雪かきなんかやらなくていいというのに、外に出る。慌てて追いかけて転ばないようにと腕を取った途端に自分が滑ってしまった。


虫だって 食わねば生きて 行けねぇだ  渡辺

 いつも違う視点を教えてくれるMさん。冬場の農作業としてやっている、大豆の豆選り。「なんで虫のやろうくっちまうんだ」なんて言ってると、虫の立場から見た言葉が来る。ナルホドとまた思わされる。


帰り道 二人の空に 一番星 この夕暮れを あなたと歩く  渡辺

 一日何回出かけるんだろう。帰ると言ったり、買い物に行くと言ったり。今日も一日ほとんどお出かけで過ごしたHさん。へとへとになりながらの夕方の帰り道、一番星を二人で見つけた。「今日も終わったねお疲れさま。明日も歩くからよろしく」星を介してHさんがそんなねぎらいをくれたように感じる。明日も頑張ってねと言いそうになる。


鳴かぬなら、鳴かぬで良いよ ホトトギス  及川
 歩いていた方が歩けなくなる。話すこともできなくなる方もある。でも鳴かそうとも、待とうともしないでいこう。そのままを受けとめていこう。厳しい現実もある現場、それでもその人と行けるだけ行きたい。あるがままを受けとめてという気持ちと決意を込めた。
posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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