2003年08月15日

及川【2003年8月号】

 七月中旬から銀河の里にも様々な願い事がちりばめられた七夕飾りが飾られました。その中で入居者のYさんはこんな句で七夕を飾ってくれました。”七夕や年に一度の逢う瀬かな”彦星と織り姫の伝説は悲劇的な話として有名ですが、ふと一年に一度決まった日に会えるというのは、すごい幸せな事なのではないかなと思ってしまう。私たちにとって出会いや別れはいつも予測不可能である。突然の再会に心踊らせる人、二度とあり得ない再会を切に願う人、突然の別れに胸を痛める人、私たちは何も決まっていない不安定な空間を生きているんだと改めて感じる。だからこそ、歓喜、失望、悲しみ、怒り、様々な感情に身を委ね、まだ見ぬ明日に心をはせていく。それを面白いと感じるか、辛いと感じるかは人それぞれだと思うが、それぞれの人生に誰にも予測できない起伏あふれたストーリーがあり、アンデルセンの”全ての人の人生が神によって創られたおとぎ話である。”という言葉もあながち嘘ではないと身に染みる。これから自分たちは、どんな出会いや別れを迎え、どんな物語を紡いでいくのだろうか。少なくとも決まっていないということを不安に感じるのではなく、期待をもって迎えられる生き方をしていきたいと思う。
posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。