2005年03月15日

  出会いから別れ、そこから感じること ★清水【2005年3月号】

 先日、グループホーム第2に入居していたある利用者が退所されました。
私はその方とグループホームで出会い、関わり、別れを迎えました。別れの形も様々あるとは思うのですが、  私の場合、その別れの瞬間にどうしても涙が出てしまうのです。寂しさとかそういう表現しやすい感情とは何かまた別の感情が、自分の胸の中に込み上げてくるのです。
 日々利用者と関わりを持つと、いろいろな関係がそこで築かれます。私個人の思いかもしれませんが、「関係を築く」ということ、それは「お互いにとっていろいろな意味で支えになる」ということと言い換えられるのかも知れません。そう考えると、やはり関係はとても大切なものになってきます。しかも、その関係とは見える関係もあるかもしれませんし、周囲には見えない関係もあるのかもしれません。
 私は、周囲に見えない関係を自分がどうとらえるのかということが、とても大きな意味を持つ気がします。「どこかでつながっている」ということが、ものすごく強固なものとなって、今の自分にとっては大切で、それが支えとなっています。私が別れの瞬間に涙が出てしまうのは、現実的に距離が遠くなってしまうということよりも、その支えが薄れてしまうと思うからなのかもしれません。
 ただ、今の自分はそこでそう思っただけで、とどまりたくはありません。別れの瞬間はいつか訪れます。でも、別れの瞬間、そこからまた自分に課題が提起されます。そこから自分がどう動くのか、どう生きていくのか、そういうことを考えさせてくれる場が、ここなのだと思います。自分が今ここにいること、そのことを振り返られる時が来ることを頭に入れながら、一日一日を大切にしていきたいと思っています。
posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。