2006年05月15日

つなぐ花 ★牛坂友美【2006年5月号】

 すっかり春の暖かい空気。銀河の里でも雪の下で冬を越した草花が、青々と葉を茂らせて、その黄色や紫色の花、そしてその匂いを楽しませてくれる。
 4月、私はグループホームに異動となった。それと同時にサテライトデイサービスが開設された。よく晴れた日、グループホームではサテライトへ見学に行こう!いざ出発!と思ったが、手みやげは・・・。その時玄関前の鉢植えを思い付いた。
 ちょうどその数日前、Kさんが外に出られない人も楽しめるようにと、花壇から植えかえたクロッカスだった。Kさんの了解ももらい、E子さんも一緒になって『♪咲いた〜咲いた〜』と歌いながら鉢植えをリボンでラッピングし、いざサテライトに出掛けようとした時!さっきまでつぼみだったはずのクロッカスの花が、なんと咲いた。咲いた、咲いた、本当に咲いた。サテライトに着き、皆さんに喜んでもらったその花は、小さいけれど力強くて凛として、でもちょっとだけ照れていた。
 それから、グループホーム周辺では、Kさんの手によってパンジーが飾られ、袋の中で眠っていた球根が植えられ、雪解けから手付かずだった花壇の整備が行われた。まだぽっかり空いたスペースもあるけれど、今花壇はサクラソウの淡い黄色がとてもきれいだ。
 私にとって花はそれほど身近ではなかったのだけれど、この春、グループホームとデイサービスを、私とKさんを、また誰かと誰かを、そして何かを、つないでくれる存在としてあるように思う。これから、私がKさんや皆さんと共に過ごしていく中で、何を育て、何を選び、何をつないだり、枯らしたり・・・するのかなと考えると、とても楽しみである。   


posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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