そうしてGH1におじゃまする。ちょうど朝ご飯の時間、テーブルに加わわらせてもらってひとこと、「今ね、苗に水っこ、やってきたとこ」
「おぉ、そうか、ごくろうさん」と、すかさず武雄さん(仮名)。
「ハウスの中だべ?育ってらっけな」と、隣りのゆう子さん(仮名)。
ご飯をいただきながら田んぼ語りに盛り上がる。手元のご飯茶碗を見て、「あぁ、こうして我の口に入るまでに、どれだけの作業工程と、どれだけの人の支えが必要なことか」と改めてありがたく思う。実際の作業はしなくても、こうして当番さんに朝食を用意してくれるスタッフ。たった今作業してきた人のひとことだけで気持ちがパッと繋がって、労をねぎらってくれる利用者。まさに里中のみんなの支えでつくった米、という感じが「おいしい」に繋がっているんだなぁ…と感激していると、
「あぁ〜!うめがった!」
正面の席に座ってもくもくと食べていたミヤさん(仮名)が、くしゃくしゃの笑みでホントに満足そうにつぶやいた。
ホントにそう!今ちょうど私もそう思ってたとこ!これって、稼いで体を動かした後のご飯だからかな?みんなと一緒に囲む食卓だからかな?こんなにおいしいご飯はホントに久しぶり、って感じ!いつもは朝ご飯食べることより5分でも長く寝ていたいって思って朝食抜きの生活。「朝、食べねんば、一日、力でねんだよ」と私の体まで気遣ってくれる姿に、「おいしいご飯を食べれたもん、早起きしてみるのもいいもんだぁと思ったよぉ」と感謝して、その日のデイサービス勤務に勇んで出かける。
なんだか今日は特別がんばれる一日になりそうだ。