団子を刺す前にまずみずきの木の芽を取る。真知子さん(仮名)、花子さん(仮名)、ミチさん(仮名)と一緒に、芽をとる。真知子さんは、体が前のめりになりながらも、一生懸命に芽を取っている。芽を取り終わって、今度は団子作り。もち粉とうる粉を混ぜ、水を少しずつを入れながら、手で練っていく。おっかなびっくりで、水を入れる私に、「もすこし。もっと入れていいですよ」とアドバイスするサエさん(仮名)。サエさんのいう水加減は絶妙で、「このぐらいで大丈夫」というところで、手を止めて様子を見ていると、サエさんのしとねる団子は、手にくっつかない、ほどよい固さの団子になる。紅しょうがの汁、梅干の汁、ココアの粉、抹茶の粉とデイにあるものを使って色付けをし、ゆであげる。そのお団子を、ひとつひとつ、みんなで、みずきの木に飾っていく。まるで、花が咲いたような飾りができあがった。
今年も、たくさんお米がとれますように。米が育つための、日射しと雨がありますように。そんな願いをこめて、行われてきた行事なのだろう。私の世代は、お米は店に行けばいつでも売られてるもので、お米を作る大変さや、農家が自然とともに生きる暮らしを知らない。なんでも便利になっていく世の中だが、みずき団子作りを通して、利用者さんが生きてきた時代や、農業、米作りを中心とした暮らしというものを、もっと実感していきたいと思った。