2011年04月15日

感謝!おむつ提供 ★ワークステージ 米澤充【2011年4月号】

 3月11日の震災後、燃料不足が深刻な問題となり、物流が滞る日が続いた。そんな中で、紙おむつの目処が立たず、特養ホームでは紙おむつ不足の不安が高まった。
 停電でインターネットやテレビが使えないので、携帯ラジオが情報源として活躍する。13日に開かれた里の災害対策会議の際に、ラジオでおむつ提供のお願いを放送してもらおうということになり、AM、FM両社宛に携帯電話からメールを送信した。
 反応はすぐにあった。メールがラジオで放送され30分も経たないころ、1台の車が真っ暗な銀河の里へ向かって走ってきた。「ラジオ聞いておむつ持ってきたんだけど、ここでいいっか?」と男性の声。「ハイ!そうです!」と嬉しくて大きな声で返答する。「昔、ばあちゃんに使っていて余ったものだ。捨てようか迷っていたけど、取ってでよかったなぁ。」と車からおむつの入った段ボールを降ろしてもらった。お礼にリンゴジュースを渡そうとするが、「そういうつもりで持ってきたんでねぇ。いいからいいから。」とその男性は名前も名乗らず去ってしまわれた。以前もグループホームから出て歩いていた利用者を保護してもらったことのある人だったらしい。
 翌日以降、続々とおむつが集まってきた。ホームページを見て、東京からおむつを送っていただいた方もあった。全体で15組以上の早急な支援があり助かった。ホームセンターの在庫を大量に確保できたりして、おかげでおむつ不足は早々に解消へと向かった。ご提供いただいた皆様に、厚く御礼申し上げます。

 おむつの依頼を通じて、ラジオの電波の威力とともに、多くの方の善意を感じることができた。人々の、震災の現状に対してなにかできることはないだろうかとの思いを丁寧に結実させる方法を模索していきたい。
posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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