2013年01月15日

鏡餅 ★グループホーム第1 鈴木美貴子【2013年1月号】

・新年の 思いを込めて 餅をつく今年もお米 穫れたらいいね

・みかんだけ 誰が食べたか 鏡餅 おいしいわねと 知らん顔
 

 里では毎年暮れに鏡餅用の餅つきをする。今回は2升ずつ4回ついた。グループホーム1、2とデイサービス、ワークステージ合同でやった。今回の餅つきは11月号の記事で書いたようにぜひ真知子さんと餅つきをしたかった。12月12日に98歳になった真知子さん(仮名)と田んぼに出て、春に手植えをし秋には手刈りをした、その餅米で餅をついて食べるのを私は楽しみにしていた。餅つきの日は寒くて外屋に出るのは難しいかなと思うほどだった。真知子さんは戸が少しでも開いていると「寒さむ」と背を丸くして戸を閉めに行く人だから。
 そこで、餅つきの様子は、デイサービスのいろりのある屋内から見学することにした。リビングの椅子に座っている真知子さんの隣に静かに車いすをつける。私は特に何も言わなかったが真知子さんは「乗ればいいの?」と言ってくれた。「うん!」と応えるとすぐ車いすに座ってくれた。いろりにつくと、ちょうど1回目の餅がつき上がってきて、鏡餅をみんなで作っているところだった。「今日、餅つきの日で鏡餅つくるの、お願い」と言うと「フフフ」と下を向いて笑ったが、少しすると餅を手にして上手に丸めてくれた。みんなの手で鏡餅があっという間に何個もできあがった。
 鏡餅とは別におやつ用の餅を3臼ついた。それを各部署で作ったあんこ、大根おろし、ゴマのあんにからめて、みんなでたらふく食べた。腹一杯になったところで4回目の餅がつきあがった。もう食べられないので、さあどうしようということになった。そこでもっと大きい鏡餅を作ろうということになり、真知子さんはお餅をのせたお盆をしっかり持ってくれて「ほーずいぶん、重いごど〜」と言った。確かに重い。去年の春から育ててきた餅米なんだもの、いっぱい思いが詰まっている。こもった思いはずっしりと重く感じられる。
 おやつのお餅を食べ終わった後、鏡餅にのっけていたみかんがなかった。あれ?と思い、周りをみると真知子さんがみかんを食べていた。みかん好きの真知子さん、ちゃっかりしっかり「おいしい」と満足した顔で食べていた。私は、なんか嬉しくなって、近くにいたスタッフの西川さんに「真知子さん、みかん食べてる」と伝えると、西川さんも解っていたようで真知子さんを横目で見ながら、笑顔で私とうなづきあった。みんなどこか満足げだった。
 鏡餅はもち肌とはいかず、でこぼこのなんとも味のある形のものもあったが、今年の餅つきも楽しくておいしく盛り上がった。


posted by あまのがわ通信 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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