2009年04月15日

新入職員と一緒に餃子&焼売作り ★ワークステージ 村上幸太郎【2009年4月号】

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惣菜班、餃子&焼売販売に向けて ★ワークステージ 箱崎琴乃【2009年4月号】

 ワークステージの惣菜班では、二戸市産の佐助豚を使用した佐助餃子、佐助焼売、五穀餃子をスタッフと利用者で一つ一つ作り上げています。餃子や焼売作りの雰囲気を盛り上げてくれるのが啓太君(仮名)です。
 朝は笑顔で元気よく「おはようございます!」といいます。本来であればあいさつはごく普通のことなのですが、不思議と彼のあいさつからは元気をもらうことができます。
 人とコミュニケーションをとるのが得意で、周りを見ながら作業中にみんなが疲れてきた時には積極的に会話をし、場を盛り上げてくれます。銀河の里の餃子や焼売はみんなの努力を包み上げたものだと感じます。

 新しい商品開発にも取り組んでおり、にんにく餃子やごぼう、りんごをすりおろしたものを加えた焼売を試行錯誤中です。そんなスタッフと利用者が作り上げた商品を味わって頂き、楽しい仕事場の雰囲気を想像して頂けたら幸いです。
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ワークステージの餃子作り ★ワークステージ 佐々木詩穂美【2009年4月号】

 餃子作りは仕込みから始まります。仕込みをした餃子の具を機械に入れ、1枚ずつ皮をのせて餃子が包まれて行きます。皮をのせる役と、餃子の出来具合をチェックするのが餃子レンジャーの幸ちゃんです。
 ある日、機械からポンと出てきた餃子がコロンと転がったのを見た幸ちゃんは「この餃子元気ないな・・」とつぶやきました。次に出てきた餃子は転がらずに立ったままだったので「この餃子頑張ったよ」と、とても嬉しそうです。

 1枚1枚皮をのせながら「頑張れ!頑張れ!」と餃子に声援を送っている幸ちゃんにあわせて、他の餃子レンジャーもみんなで「頑張れ!!」と1つ1つに気持ちが入っています。ときには餃子にスタッフの名前をつけて「高橋さんお肉はみ出しちゃった!」なんて言ったり・・・
 作業として機械的に作っているのではなく、1つ1つに気持ちが込められている餃子はきっと銀河の限定品だなと感じながらみんなと一緒に餃子を作りに励んでいます。
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コラさんとの特養見学 ★グループホーム第1 鈴木美貴子【2009年4月号】

 外に出て 広がる世界 あなたとの 出会いを願い 期待を込めて


 明るさと 広い世界に 一人きり 何かとつながる 願いを込めて
 

 普段は居室こもって過ごしているコラさんだが、病院が大好きだ。病院からの帰りに、銀河の里にできた特別養護老人ホームの見学会だったので寄ってみた。コラさんも興味津々らしく「どったなとこだか見たいな」と言っている。
 ユニットを回り「ほー明るくていいな・・・・」と明るくて広いのに感心しながら「この部屋がいいな」と部屋を選んでいる。
 一回りしたあと、交流スペースでお茶をする。今までみたので一番良いなどといつになく多弁で、「明るくて広くていいな、心が広くなる。グチグチしたときはここさくればいい。またつれてきてけでや」と笑顔だ。


 銀河の里の特養が、コラさんの期待通り、明るくて広くて気持ちが晴れやかになる場所になっている。閉じこもり気味のコラさんの心が広がると同時に、広がって拡散するのではなく、大事な何かとつながることのできるそんな場になってほしい。
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桃子さんの門出 ★グループホーム第1 佐藤寛恵【2009年4月号】

 里での一年を語ろうとすれば、「桃子さん(仮名)で始まり桃子さんで終わる」というぐらい、桃子さんと笑い、泣き、ケンカし、ものすごく濃い一年を味わった。グループホーム第一に桃子さんの声あり!のパワーは、時にクリーニング屋さんの異名を持ち農業では先生としていろいろなことを教えてくれた。桃子さんにとって「稼ぐ」ということが本当に大きな意味を持っていて、それ自体が桃子さん自体なのだと思うし、何より稼ぐ姿が一番キラキラしているなぁと思う。稼ぐのは自分のためなのか、桃子さんの稼ぐ後姿が大きくも小さくも見える瞬間だ。グループホーム第二への引越しを決めるまで、桃子さんの中で揺れ動くものはたくさんあった。それは担当であった私も同じだった。そんな桃子さんの引越しは、なんだか照れくさくて改まって言えなかったけれど本当はすごくありがとうを言いたかった私。でも今更面と向かって言っても、それは二人らしくないわけで。

 グループホーム第二に行き、無理をしすぎる桃子さんが少し心配だけれど、桃子さんの新たな門出と同じように私にも新しい一歩を早く踏み出すばかりである。だが、一歩では間に合わないかもしれない、と思うこの頃。息の続く程度に走り出す、スタートラインに立ったばかりだ。
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温泉デイサービスのご案内 ★デイサービス・在介 高橋聡子【2009年4月号】

 銀河の里では、花巻市より「生きがい活動支援通所事業」として委託を受け、その一環として温泉デイサービスを行っております。月に1度、第4水曜日に矢沢地域に住んでおられる65歳以上の方を対象に、大型バスで花巻市内の温泉に出かけており、利用者から好評をいただいておりました。

 3月15日には今年度最後の温泉デイサービスを志戸平温泉で開催し、ビンゴゲームや健康体操を楽しみ、渓流を眺めながら大浴場でゆったりとくつろぎました。今回の参加者は46名でありましたが、もっと多くの方々にご利用いただきたいと思います。若い職員が高齢者の元気なパワーに負けじと毎月企画しておりますので、たくさんのご参加をお待ちしております。
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銀河の里との出会いの中で ★ デイサービス 櫛引美里【2009年4月号】

 私は今年の3月に短期大学の食物栄養科を卒業して、ご縁があり銀河の里で働かせていただくことになった。介護についての勉強は全くしてこなかった私が飛び込んだこの世界に、最初は不安しかなかった。介護という職業に“つらい”“大変”といったイメージしか持てなかったからだ。しかし実際に利用者さんと関わりを持ってみると、私がイメージしていた“施設”や“介護”ではなく利用者さんにこちらが助けられている、教えられているような感じを受けた。また“みんなで見守る”という先輩スタッフの利用者さんに対する姿勢に、銀河の里のチームワークを感じた。私は施設をしらないのだが、銀河の里は何かが違うと思う。今の私にはその“何か”を感じることはできるが明確に言葉にはできない。これから利用者さんやスタッフのとの出会と関わりの中で、その“何か”を探索していきたい。
 デイサービスは様々な個性が満開だ。良夫さん(仮名)はいつも拳を振り上げ、通りがかりの人に手を出したり、スタッフの手を掴む力も強い。油断すると手が飛んできて、痛くて本気で腹が立つ時もある。でも話しかけるとニッコリ笑顔になる。手を出すことは良夫さんなりのコミュニケーションの取り方のような気がした。幸子さん(仮名)はホール内を歩き回っていて落ち着かず「ドロボー」や「小ばかたれ」などと大きな声で叫び、暴言を吐くこともあるけれど、「あっちに行け!!」と叫んでも、周りに人が居なくなると「こっちさ来い!!」と手招きしてくれる。常に誰かと一緒にいたい人なのではないかと感じた。

 介護の現場は、人との出会いの場として存在し、本気で怒ったり、悩んだりしながら、こころのダイナミズムを体験する空間ではないかと思う。銀河の里での様々な出会いを通して自身を成長させることができると期待している。
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デイサービスデビュー ★デイサービス 小田島鮎美【2009年4月号】

 銀河の里での1ヶ月が過ぎた。デイサービスの業務、1日の過ごし方、介護の技術、送迎等、仕事を覚え雰囲気にも慣れた。利用者さんの顔と名前も覚え、私なりのコミュニケーションのとり方を掴んできたところだ。福祉の職場で働くことが初めての私にとって、緊張、不安、発見、驚きの毎日。かかわりのなかで、自分自身の感情が揺れ動くのを感じている。

 週に1回、デイを利用している加奈子さん(仮名)に私が初めての入浴介助。前回、スタッフの入浴の誘いに「うるさい!」と怒鳴っていた場面が頭から離れない。どうしよう、とひるんでしまう私。誘うのが難しい。先輩の田代さんにアドバイスをもらうと、風呂という言葉は禁句で、昼寝から起きた直後トイレに誘導し、そのトイレが混んでいて使えないので流れで浴室のトイレへ誘うやり方でいくらしい。半信半疑のまま、まずトイレ方面まで行くことを目標に、チャレンジしてみることにした。
 寝ている加奈子さんにそっと声をかけてみる。パチッと目が開く。「ちょっと私に付き合ってもらってもいいですか?」目覚めたそばから何を言っているんだと、私だったら思うところだが「はいはいはい」と、加奈子さんがむくっと起き上がる。(えっ?!いいの?!)まず驚いた。スリッパを履き、しばらく手を引いて歩く。トイレが近づいてきた。「ちょっとトイレに寄って行きましょうか」「はいはいはい」。そこで協力者の田代さんが、トイレへ駆け込んできて「大変!もれる〜!」と迫真の演技。隣のトイレに体を向ける加奈子さん。「隣も誰か使っているみたい。向こうにもうひとつ、トイレがあるから行ってみて。」とさまざまな声かけが飛び交う。そんなどさくさにまぎれたまま、なんとか浴室へ到着し、いすに腰掛ける。ここまではきたが…ここからどんな展開になるのかと気が気でない。でもそんな私をよそに、いすに座った途端、何事もなかったかのように加奈子さんは服を脱ぎ始めるので拍子抜けした。いよいよ浴室(洗髪や体を洗うこと、拒否されるかな…)と緊張しながら、背中を流すが嫌がることもなく、終始ゆったりとした表情。湯船に浸かった加奈子さんに「気持ちいいですか」と話しかけながら肩に湯をかけると、「はいはいはい」と答えてくれて、あぁ、加奈子さん湯っこに入れてよかったなぁと、ほっとしたのだった。

 身体の清潔、血行の促進、皮膚など全身の観察、コミュニケーションの場…入浴ひとつとっても大切な意味合いがたくさんある。だから、入浴してほしいなと思うし、利用者さんが「気持ちいいなぁ」とほっとするひとときを過ごせたらと願っている。どんな方法でお風呂へお誘いしたらいいか。まずは個性を理解するところから始まるんだと、新たな発見だった。そして、試行錯誤しながら、方法をあみだす。すごい想像力とクリエイティブ。なんだかこれからがすごく楽しみになってきた。
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居宅訪問記 〜初めまして〜 ★居宅介護支援事業所 板垣由紀子【2009年4月号】

 この春、長年勤めたグループホームを離れ、介護支援専門員として里の外に飛び出しました新人ケアマネの板垣です。もしかするとあまり馴染みのない部署(?)かも知れませんが、実は、銀河の里は、9年前、「居宅」「デイサービス」「グループホーム」「在宅介護支援センター」の4本柱でのスタートでした。
 ケアマネ不在で居宅事業所の休眠の時期を経て、昨年再び復活しました。今年は、里にケアマネが一挙に4人増え、居宅も2名体制と相談窓口としての充実を図って手厚くなりました。私は当初、里の外に出る不安が大きく、世間に出て自分は通用するのだろうか心配でした。でも研修を受けるなかで、ケースの事例を読み取るとき、そこに自分らしさが出てくるのに驚きました。研修では、看護師やソーシャルワーカー、ヘルパーと職種もばらばらで、同じケースを検討でもそれぞれの視点があって、できあがってくるケアプランが違って、「全部合わせたら完璧かも」と言い合ったものでした。
 紙ではリアリティがなく、やはり現場で人に会わなければダメだと感じました。会って本人と家族の思いをくみ取ることから始めよう。それならグループホームで今までやってきた事と同じだと思ったら、早く現場に出たくなりました。これからどんな出会いが始まり、どんな物語が展開していくのか楽しみです。
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残される辛さ、出会いの喜び ★グループホーム第1 西川光子【2009年4月号】

 銀河の里の特養が開所になり、グループホームから3名の方が引っ越された。
 一緒に暮らしてきた日々がいかに濃いものであったかを、この別れを通じて痛切に感じた。引っ越しの当日、数年間の思いが一気にわき上がり、苦しくなるほど胸がいっぱいになり、感情を押さえることができなかった。みんなそれぞれに思い出を語り、感謝をのべた。コメさん(仮名)は感傷的になっている私達を暖かな目なざしで見つめてくれ、腕をさすってくれた。そして手拍子をしてくれた。 言葉では伝えられない深いメッセージの手拍子だった。

 カツコさん(仮名)は手作りおやつを食べてからの引っ越しで「ここで一緒に食べるの最後か−−」とこれ又職員の方が感傷的になってしまう。言葉の少ないカツコさんなのだが“おいしい、おいしい”とこのときははっきり言葉で語ってくれた。まわりの人への気づかいをおこたらない姿が伝わった。ありがとうカツコさん。特養で職員の戸来さんを見た瞬間 “今日から 私の命上げます”と言わんばかりの奥深〜い微笑みをなげかけたのが印象的だった。

 私たちにジッと目で訴えていたハナさん(仮名)が、いきなり語った。「フフフ・・・好きなように考げてやれ!!」とニヤリ。別れの最後に力強いメッセージ。深いところを見抜いた数々の言葉をくれたハナさんありがとう。覚悟はしていたはずだが、いざ迎えの車が来ると辛かった。車いすで乗り込み“バーン”とドアが閉まるその”音”に心が刺される思いがした。

 翌日、4月7日は新しい方を迎えた。ゆう子さん(仮名)のダンナさんが入居され、銀河の里始まって初の夫婦での入居となった。玄関に出迎えたゆう子さんは、ダンナさんの手を取り部屋へと向かう。そのゆう子さんの手を取って案内するスタッフ。その3人を見守るスタッフ。4人が一列になり、まるで大名行列の様にソロリソロリとリビングを通りすぎる。“ほんとにつながりの銀河だね”とほほえましく感じた。
 お部屋に着いてダンナさんの一声「これでやっと家さ来たな!!がまんしたよ!!」と声をつまらせ、溢れる気持ちが吹き出した。「父さん よくがまんしてけだな。あどはここでずっといれるな〜。ありがとや」とゆう子さんも声を震わせる。
 そのとき一列につながれた手が、丸く重なり合い、そのかたまりを溶かし固めるかの様にこぼれ落ちる涙があった。建物の“家”ではなく“心の家”であることに心を打たれた瞬間であったと同時にグループホームのすごさも感じさせられた。
 残される辛さの後にやってきた出会いの喜び。一生に一回しかないこの大切な出来事。しっかり心に収め、新たな気持ちで、全部署とつながりながらこれからも銀河の里らしく歩んでいきたいと感じた。 どうぞみなさんよろしくお願い致します。
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祝・落成 特別養護老人ホーム 銀河の里 ★特養スタッフ一同【2009年4月号】

 昨年11月3日の地鎮祭を皮切りに、着々と建設工事が進められてまいりました「地域密着型 特別養護老人ホーム 銀河の里」がこのほど完成いたしました。施設完成にあたり、4月3日には地域住民をはじめとする一般の方々を対象とした内覧会を、4月4日には関係者の方々を招いて落成式を開催いたしました。落成式は特養の交流スペースで行われ、BGMとしてジャズが流れる中、和やかな雰囲気で行われました。この落成式を行った交流スペースは、地域の方や入居者、そのご家族の方等が訪れ過ごせる交流の場としてのパブリックスペースを、ジャズ喫茶風にアレンジした「憩いの場」として設けております。コーヒーなどの飲み物と音楽が楽しめる、くつろぎの時間にご利用いただければと思っています。
 4月5日からさっそく利用者さんの入居が始まりました。銀河の里の新しい流れを作ろうと職員は悪戦苦闘しながらも充実した毎日を送っています。全室個室・ユニット型の特徴をいかし、利用者の管理だけにとらわれない「暮らし」を意識し、各ユニットの色を出していければと思っております。花巻の山奥にぽつりと現れたこの老人ホームで、様々なストーリーが展開されていくのを楽しみに、今後の銀河の里の活動に注目いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
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