2006年10月15日

感謝の気持ち ★伊藤洋子【2006年10月号】

 グループホーム銀河の里と縁あって働かせてもらい、早6年が過ぎ去ろうとしています。今思うと、本当にいろいろな方々との出会いが(時に外人さんも)あり、また別れもあり、思い出もあります。私は今利用者一人一人の健康を思い、食事を作り、「うめがった…ありがとう」と喜ぶ利用者の顔に励まされ、毎日充実した日々を送っています。
若い人から高齢者まで幅広い世代が集まり、世代をこえた付き合いのできる恵まれた環境にいるということ。本当に幸せと感謝の気持ちでいっぱいです。「人間にとって最も辛いことは、病でも貧困でもない。それは自分が必要とされていないと知った時である。小さいことでも、前向きな自分の行いが誰かの役に立っていると見えた時は第二の人生が輝くこと…。」と何かで読んだことがありました。本当にその通りだと思います。これからも皆さんの健康と笑顔を陰ながら支えていきたいと思います。                          
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傲慢はやばい★宮澤健【2006年10月号】

 傲慢はやばい。何か大事なことが見えなくなり、そしてすべてを見失う。ところが現代は傲慢にしかなれない時代なのかもしれない。
 稲刈りの作業がピークだ。働いているのはほとんど高齢者だ。しかも一人か二人で稲刈り作業をやっている。一昔前なら、一家総出でやったか、地域ぐるみでやっただろうに。今は機械を使って孤独な作業だ。人手も、若い体力もないので、機械に頼らざるを得ない現状がある。
 岩手のこの地域は、牛を飼っている農家も多いので、自然乾燥で稲を干している光景が見られる。南部と伊達の流派の違いなのか、その乾燥方法も、ホニホとはせがけが混在する。どちらにせよ農家の技術というか、作業美学を感じて感服する。現代人が失いつつある何かがそこにあるように感じる。絵になる景色が作り出されるのがすごい。絵を作り出そうと意図された訳ではないが、地道な作業を果てしなく続けた結果、自然の造形の美に勝るとも劣らない美を、自然との関わりにおいて作り出している。
 ひたむきな果てしない作業の続く脇を、最近は整備された立派な道路が走っている。その道路を若者の運転する車が走り抜ける。彼らの年代が田んぼにいる姿はほとんどお目にかからない。彼らは会社か役場かに雇われており、農作業の手伝いを、子供の頃からしたことさえない世代だ。勉強だけをして農作業などはしてはいけない空気の中で育った子供が、その勉強のおかげで今の職場に就けた。今更農作業などやりようがない。彼らは、すぐそこで行われている地道な営みの世界とは違う次元に生きており、やり方もわからなければ、その意味もわからず、営み自体に気がつくこともないかもしれない。
 それどころか銭にならない非効率な馬鹿なことをやっているという見下す感覚が心に根を下ろしはじめている。その証拠に、田んぼの周りに車から投げ捨てられた空き缶やペットボトルなどが散乱している。いかに田んぼやその作業が見下されているかということだ。
 傲慢はいつかしっぺ返しを食らう。すでに我々はしっぺ返しを食らっているのだが、傲慢はそのことさえ気がつかないでいる。
 種をまくこと、それを注意深く見守り育てること、草を刈ったり周囲を丁寧に整備すること。これらは、無駄に見えるし、効率は極めて悪いが、苦しくも尊い人間の根源的な営みではないのか。我々は、整備された道路を新車でぶっ飛ばさねばならない時代を生きてはいるのだが、その周辺に広がる、田んぼや畠、山々に関わり、恵みを得て生きていることを忘れたくはないし、そうした作業に尊厳の位を与える見識と品格を失わずにいたい。
時代のなかで、職業の選択を経済優位に進めざるを得ないが、雇われ仕事に就いたとしても、農に尊厳を与える精神は必要ではないか。できれば誰もが、いささかなりとも農に携われれば良いと思う。自然や農地の広がるまっただ中にありながら、その存在に気がつかないとしたら、我々はまっとうな地域社会や人生を築けるとは思えない。
 銀河の里も、今、稲刈りの真最中である。田んぼの中に里はあるのだと思う。
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今年のぶどう狩り★グループホーム第一板垣由紀子【2006年10月号】

グループホーム第1では、昨年同様敬老の日ドライブで花巻観光ぶどう園に出かけました。
季節の行事にはワークステージ特製のお弁当を持って出かけるのが恒例になっていて、この日は休みのスタッフも夜勤者もボランティアで参加し、スタッフ間の交流の場にもなりました。
今年はぶどう狩り初参加の方が3名います。このことから、出会いと別れ、そして新たなスタートを思わせる1年だったということを改めて実感させられます。
この日は敬老の日ということで、スタッフがカードを手作りし、メッセージを添えて利用者に送りました。この日、入居してちょうど1年を迎えたIさん。自宅への長い外泊後の参加となりました。言葉少なに、カードを受け取り、メッセージを読む姿は、どこか一区切りを 付けてきたような表情に見え、何かをかみしめているように感じました。
以前四つ葉のクローバーの時ご紹介したBさんは、笑顔でカードを「どうも」と受け取ったかと思うと、「こんな写真まで頂いて…」と涙ぐみ、スタッフもこれまでのいろいろなやりとりを思いだし、涙誘われるシーンもありました。
今年の7月に入居された一番新しく、そして93歳と最年長のTさん。この方は普段リビングで過ごすことが多いのですが、常に存在感を醸し出している方です。「おらは留守番」とか「畑は種蒔いた人がいるからおらの出るところではない」等々こだわりがあり、日常生活の中で外への誘いは難しいのですが、皆で外出の行事には参加してくれます。そして外出の度に人一倍楽しんでくれます。
季節ごとのお弁当を楽しみながら、美味しいぶどうをほおばり、いつもグループホームでは見ることのできない利用者の表情に私たちは出会ったりします。毎年繰り返される年中行事。そこで起こる物語はやはりその時々のものと感じます。日常から離れた時だからこそ見せてくれる表情があります。そんな表情を感じ取りいろいろなものを育んでいきたいと思います。      
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ワークステージ奮闘記3★ワークステージ米澤里美【2006年10月号】

 ワークステージでは10月7・8・9日小岩井農場で開催された「岩手めぐみフェア」に出店しました。今回は、白金豚使用肉まんと餃子と生ビールを出品しようと前日まで肉まんと餃子のストック作りにはげみましたが、当日はあいにくの強風と雨。あまりの雨風に前日までに準備したテントが倒壊し、7・8日のめぐみフェアは中止。残るは9日、天気もよくなり、出店できることになりました。餃子レンジャーのS君が屋台で餃子を焼き、M君が餃子を並べる。普段は銀河の里の中でやっている仕事が、屋台で、そしてお客様を目の前にしてやれるようになったんだと実感します。私は、S君とM君がお客さんの前で仕事をしているのを見ながら、私たちが歩んできた足跡を思いました。
 S君は去年、厨房の中で眠っていた餃子用鉄板と出会い、餃子を焼き始めました。始めの頃は火が怖くて動けなかったり、油のはねる音や大きい音が苦手、その上鉄板との相性もなかなか合わず、餃子がやぶけたり、焦げたり・・・S君がほぼ毎日餃子を焼き始めて1年がたち、気づけばもう一人で鉄板餃子を焼ける餃子職人です。焼き上がると「ハイ、きたよぉ!」が合言葉。その声で他の餃子レンジャーが勢いつきます。
 人は何かに向かって進んでいる限り、成長していくんだと思います。苦手だし、怖いし、できないと思っていたことを必死でやっているうちに、出来るようになっている。ふと後ろを振り返った瞬間にその事に気づくのだと思います。それを気づき、確認して、私たちはまた進んでいきます。いろいろな足跡つけていきます。
 めぐみフェアで「餃子おいしかったから、また買いにきたよ。」「冷凍のまま売ってほしいです。」とお客様から声をかけていただきました。とても嬉しくて、その声に支えられました。販売を通しての人と人の出会いに感謝です。時に一喜一憂、喜怒哀楽をしながらも「出会い」そのものを求めて販売に走る日々です。
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今年の稲刈り ★ワークステージ松坂卓【2006年10月号】

 周りは例年より早く刈り始め、ちょっと焦り気味でスタートした今年の稲刈り。今年も何とかここまできた!それがまず第一の感想だった。
 実っているように見えるが、実際に刈ってみるまでその収穫量も確信が持てず。刈り始めても、田圃毎に生育状況も違い、計算しても確かでなく捕らぬ狸の皮算用・・・。しかし、その自然との戦いが人間の生きる力を育ててきたのだろう。今の現代人にないものは、その生きる力。私はその力を取り戻したい。
 稲刈りをしながら、来年の稲刈りはどうやったら良いかを考え始めている自分がいた。わずかだが成長しているのだろうか・・・。
 今年の新米を食べてみた。うまい!しかし、来年はもっと美味しい米を作りたい。農業の道は一日してならず。冬の間にできることを考えて来年に備えたい。  
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瓢箪短信・加工編!★清水

 毎月お届けしてきた瓢箪短信。ようやく形になった2つの瓢箪を、中身を溶かしてくれるという専用の薬を用い、利用者と共に加工してみました。
 一つ一つのことが初めての体験。利用者といろいろ試行錯誤しながらやってみました。しかしやっぱり難しい…。中身がようやく溶けたと思ったら、瓢箪が何とももろくなっていて…。少し力を入れてつかんだだけで、ひびが入ってしまいました。あらら…。
 何に活用しようか、一人勝手にイメージを膨らませていましたが、どうやらそれは難しいようです。まずは壊してしまわないように、今までの時間を無駄にしないよう、丁寧に加工したいと思います。
 次号ではこの瓢箪がどうなっているやら…。どうぞお楽しみに。
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