2004年07月15日

旅色日記〜花巻温泉バラ園編〜 ★広報委員会【2004年7月号】

 第1グループホームでは、今年に入ってから、定期的に全員でドライブに出かける機会をつくってきました。前回は、白鳥を見に行ってきましたが、今回は6月中旬に、花巻温泉のバラ園に行ってきました。当日は、天候にも恵まれ、様々な色のバラに囲まれ、そのバラにも負けないくらいのたくさんの笑顔も見ることができました。何より?銀河の里ワークステージ特製のお弁当が格別に美味しかったのが、その笑顔を作った一番の素かも知れません。
 バラ園の中を散策しながら、「花はいいよね」と言われて思わず「しゃべらないからね」と答えてしまった自分を思い出してしまった。愛しき花よ おまえの姿も さることながら 特に愛でたきはしゃべらぬ事よ という句も詠んでしまったのですが、こうきれいな季節真っ盛りで、みんながみんなピンと立っているたくさんのバラに囲まれていると、「花って残酷だよなー」と感じてしまう。自分が落ち込んでいても、毎日同じように背筋を伸ばしている。「たまには、一緒に頭をもたげてくれてもいいのに」と思うことも、しばしばある。それでも毎日、毎日背筋を伸ばして、太陽へ向かっていく。何か、僕らに見せつけるように・・・それにしても見るたびに違った感情を持たせてくれる花ってすごいなぁと改めて感じる、次は、どんな想いを持たせてくれるのだろうか。
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清水【2004年7月号】

 第2グループホーム裏の畑では、今年も様々な野菜が作られ、収穫の日々を迎えています。
 この畑は山を削平した所にあり、土は赤土で、さらには粘土のような土という悪条件の中にありますが、そこへ植え付けられた野菜達は日々着実に成長しています。1年目と比べると、確かに畑の土自体が良くなってきたり、1年目よりも2年目という経験の違いなどもあるのかもしれませんが、それとは別に畑に対する利用者、スタッフの表情も少し変わってきたように思います。
 入居者のある人は、この畑が居室の窓から見えることで、常に意識していてくれるのか「たくさんよく立派にやってらなぁ」と感嘆の表情を見せてくれる時もあれば、「あれでは畝が近すぎるんだ!」と畑作りについて容赦なく叱ってくれる時もあります。どうしてなのか不思議ですが、個人的にこの環境が心地よく思える時があります。
 今の私にとって、農業というものはまだ少し縁遠いもののように感じます。現実としては、実家は兼業農家で、今もまだ祖父母と父母が中心になって農業をしています。頭に農業というものはありながらも、正直なところ私の関わる度合いはそれほどではありません。そんな環境では指導され、そして時には叱られという状況はあまり生まれてきません。また、そういう状況を作ろうとはなかなか思いません。しかし、グループホームでは親子などそういう確固たる関係はないにしても、いろいろな感情をぶつけられ、ぶつけることができるような気がします。この関係は、言葉ではどう表現して良いのかわかりませんが、ものすごく貴重で、大切にしなければならない関係のような気がします。そんな中で見えてくる自分、そして確かな経験として身に付くものをこれからの自分の糧にしながら、ここでこれからも暮らしていきたいと改めて思いました。
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今月の短歌・俳句・川柳 ★渡辺奈美子【2004年7月号】

ちょっと待て! 見た目はいいが… すっぱいぞ! 外見よりも 中身が大事!?

去年は実が見あたらないまま、収穫の時期を迎えた。今年は鳥、虫に負けずに大きな苺を!と間引いたり、糸をはったり工夫した。実がなったことで満足していた私だったが、なぜかみんなは「ム…。すっぱい!」とくしゃ顔?おやつは結局、砂糖の力をかりて、苺牛乳。来年は砂糖の力を借りずに苺そのものを食べて「旨い!」と言わせたいもの。


まだつづく 孫を育てる 楽しみだ

今年の苺の味見は一人2〜3個で終わった。来年はおなかいっぱいの苺?を目標に、今から孫株を育てて、来年の収穫の時期を想像する…。ん?来年の私は今より成長できているのだろうか?


大根だべ? わからなくても 感じてる

キャベツを植えると外に向かうものの、サトリさんの頭からは、大根を植えることがくっついて離れない。外に出たときの気温、風や日光のこの感じは、大根を植える…そう体に染みついているかのように。普段、時間や暦があることで安心し、頼りながら動いている自分がいる。そんな私にとっては、堂々と感覚で動けるサトリさんがたくましく見える。恐るべし五感の力。命がけで稼いできたというサトリさんの証を目の当たりにした瞬間。


うめぇ!水 体すっきり 稼ぎ後 これがたまらん 夏の楽しみ

陽差しが日に日に強まる。でも草はどんどん伸びる。苗を植えなきゃ腹には入らん。暑くても、汗を流し流し稼ぐ日々。でも、この後に、ぐぐっと飲む水。ザザーっと浴びるシャワー。こいつが最高に気持ちいい!その後の昼寝も気持ちいい!よだれをたらすサトリさんをみて嬉しくなる自分。稼いだ者同士で、はぁー!と笑う。
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