枝豆も種から植えて苗を育て植えつけました。今年は2年目のイチゴですが、収穫はできるかな。去年の大豆を使って、ワークステージでは試しに豆腐をつくってみました。早く販売ができる所まで持って行きたいと思っています。
青じそを使ったシソシロップは好評で、注文販売しています。それぞれが、それぞれの現場で活躍していることが里の特徴になりつつあります。いい感じの里になって行くのではないかと期待しています。
いよいよ田植えが始まりました。今年も天候に恵まれて、苗は順調に生育し、立派な苗になりました。「苗半作」などと言われるほど、米作りにとって苗は重要で、いい苗は、豊作につながるとされています。昨年は夏の天気が悪く、不作でしたが、今年のこれからの天候が気になるところです。
ワークステージに取っては初めての田植えですが、なんと言っても20代の若者中心の集団だけあって、ハウスからの苗出しの作業も、田んぼへの苗運びも、あっという間に終わってしまいます。
田植え機の操作などは、練習程度にとどまったものの、やる気十分のメンバーで、この先が楽しみです。
押され気味の高齢者も、そこは経験と技術で貫禄を見せ、ゆとりと、やる気のコンビネーションが、何ともいい感じで組み合わさっていました。
ワークステージの開設と同時に農繁期という、慌ただしい春ですが、種まきから、収穫までの米作りの全行程をスタッフと彼らがどうこなし、どう感じていくのか、そして、どう育って行くのか、楽しみに見守って行きたいと思います。
銀河の里の噂を伝え聞いたとのことなのか、県知事の訪問がありました。弱小の組織で運営する、始まったばかりの歴史もない施設ではあるものの、方向性をもって、未来に向かって歩いている、福祉の世界では今時、他では見あたらないだろうと自負を持っています。そういう意味ではもっと注目されてもいいのではと思うのですが、ほとんど相手にされないどころか、無視されているくらいなので、独自の道を、孤独に歩もうと腹をくくったところでの、突然の訪問は意外でした。
施設長などは知事に先立って訪問のあった保健福祉部長に「何の目的でこられるのですか」などとけげんそうに聞いてしまう始末です。部長がキャリアで中央官庁からの派遣と分かると、「岩手に赴任される事の使命はどこに感じておられますか」などと、いきなり、里流の「あなたの生き方」論になってしまいます。組織の体制ではなく、一人一人の生き方こそが大切なのだという里のスタンスは伝わったでしょうか。
視察、見学の方には、必ず里のレストランをご利用いただいて、収益結びつけていくとの方針通り、知事ご一行にも昼食ランチを食べていただきました。
ワークステージの若者はそれぞれに質問したり、写メールをお願いしたり、有名人の訪問と言うことでお祭り騒ぎとなりました。
昨年秋に里の前に捨てられていた親子のネコ。親と一匹の子猫はいなくなったが、白い子猫が、里の小屋に置き去りになった。その猫はマルという名前をもらって、里で飼われる事になった。半年で立派なネコになって、里の暮らしになじんでいるようだ。
みんなからもかわいがられ、空気を和ませる役を十分に果たしている。ワークステージの若者は犬のナナと遊び、高齢者はネコがなじんでいるような気がする。
銀河の里4年目、授産のスタートと絡んで、これまでとは全く違う段階に入ったのだと思う。グループホーム19人、デイ10人、ワークステージ20人、スタッフ40名。ネコのマルと犬のナナ。ここで何が起こるのか、できるのか、挑戦しつつ見守りたい。