2月1日、完成したワークステージ(知的障害者授産施設)の建設落成を受けて開所式を行いました。
4月からの運営開始ですが、儀式は済ませてしまって、後は準備に万全を尽くしたいと早々の開所式となりました。
利用者はまだ決まっていないので、関係者へのお披露目といった趣旨になりますが、とりあえず完成のご挨拶というところです。
銀河の里らしく、形式にとらわれず、参加者がいくらかでも、こころも参加できたと言えるような内容にしたいと工夫しました。これまでも、フォルクローレの演奏グループ「マヤ」のコンサートにしたりと式典には工夫をしてきたのですが、今回は、講演会とシンポジュームということになりました。
テーマは「個の自立とコミュニティ」で、ここ8年来のつきあいとなった「竹林舎」の主宰で住友大和金融投資顧問会社の実践エコノミストでもある金岡良太郎氏に講師をお願いしました。
イギリスやカナダの政府機関の投資顧問としても活躍されてきた経歴と、シンクタンク「竹林舎」で、民俗学、心理学など幅広く研究されている幅広い知見から、視点を広げてみたいと考えました。
講演のあと、岩手大学人文社会学部の横井教授との対談でさらに深めながら参加者も含めて考えていこうという企画にしました。
横井教授は社会学の立場から、地域、福祉などを岩手をフィールドとして30年に渡って調査されてきた方です。
お二人は、対談よりも、事前の打ち合わせや、終了後の時間、二人で話が盛り上がって時間が足りない感じでした。
特に教授は金岡さんが「エコバンク」という著作で、日本に「エコマネー」という概念をつくりだした嚆矢ととしての功績には尊敬の念を持って感心を寄せられていました。
お二人ともイリイチの社会学や玉野井地域学を基礎概念として学んできた事などの奇遇が話題に上るなどして二人の話は会場外でも大いに盛り上がり続けたのでした。
主催者としては、国や会社などこれまでの既存組織があまり頼りにならなくなってきた時代にあって、どう個を磨き、輝かすのか、その個が関わる身近な公としての地域コミュニティは今後どうあるべきなのか、そのあたりを、参加者共々意識し考えたかったのですが、なにぶん時間も少なく、また、参加者もまさか福祉施設の開所式でそんな話になるとは予想だにしていなかったこともあってか、あっけに取られているうちに終わってしまった感が強かったかも知れません。
私としては、「銀河の里」が他とは違う変わったところだと感じていただければそれで十分ありがたいと思っています。
これからも、他ではできない、考えられない、思いもよらない事を、若いスタッフ共々発想し挑戦し続けて行きたいし、また自らにもそういう生き方を課していこうと改めて決意を新たにした開所式でした。
posted by あまのがわ通信 at 00:00|
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